常花(じょうか)とは、仏具の一種で、蓮の花をかたどった造花です。
通常、左右一対で使用されます。色については一般的に金色に作られるが、宗派によっては赤・青などの色付きのものもあります。
常花とは「枯れない花」「永遠に咲き続ける花」を意味します。
祭壇には前机の上に五具足や三具足として奉られます。五具足の場合は左右一対、三具足の場合は左側半対を置くのが通常です。
仕様は金箔仕上げ、彩色仕上げ、さらに最近では最高級品として金箔の上に彩色を施す箔彩色仕上げがあります。
製造過程は木地師から塗師に渡り、仕様によって彩色師、金箔師に引き継がれます。
個人が所有する仏壇から寺院で奉られる大型の物まで大きさは奉る華瓶のサイズで決まります。
伝統に従うこと
昔から伝わる方法で製作することには意味があります。
それは歴史があるからです。
何十年、何百年と受け継がれてきた方法には木地を守る工夫がたくさん施されています。
木地が痛まなければ何度もご修復が可能です。
我が工房では年間いくつもの仏像仏具をご修復させて頂きそのノウハウがあります。
伝統技法に従うことでまた次の世代に廃棄することなくご修復で新たに蘇るということです。
素材へのこだわり
製品の材料を厳選しています。
木材・胡粉・砥の粉・漆・金粉などそれぞれにおいて最高レベルものを使用し、化学塗料などは一切使用していません。
結果として、他に比べて、品質の高い製品となるため末永く使用することが出来ます。
完成後の作品への情熱と信頼は高くなりお客様にも満足頂いています。
誂(あつら)えに対応
仏具は高級工芸品です。我々の工房ではお客様の満足が得られますようオーダーメイドで作成できます。
一般的にインターネットやカタログではオリジナリティーに欠けます。
我々が作る常花はお客様との対話から製品情報を提供し最もふさわしい形でご注文いただけるように工夫しています。
実際、金箔や彩色が施され仕上がると木製であるという事が見た目ではわからなくなります。しかし、手彫りで一つ一つ丁寧に彫刻してあるので重量は軽くとても繊細です。